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中台、協調関係をアピール 胡錦濤主席と連戦氏が会談

2008年11月22日1時44分

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 【リマ=坂尻顕吾】アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席のため、ペルー訪問中の胡錦濤(フー・チンタオ)中国国家主席は21日午前(日本時間22日未明)、台湾代表を務める連戦元副総統(国民党名誉主席)とリマのホテルで会談した。91年の台湾のAPEC加盟後、両代表の会談は初めて。国際会議の機会に対話の場を設け、中台関係の安定を国際社会に訴えることで、台湾の馬英九(マー・インチウ)政権を後押しする狙いがある。

 中国側の協調姿勢は、台湾総統府が先月末にAPEC首脳会議の代表に過去最高位となる連氏の任命を発表した時から見られた。これまでAPECへの台湾代表には経済担当閣僚や企業家しか認めてこなかったが、今回はあえて異論を唱えなかったからだ。また連氏が国民党主席だった05年4月、胡氏は北京で60年ぶりの国共トップ会談に応じるなど、両者が個人的な信頼関係を築いていることもさらなる会談を促した。

 今回の中台対話を設定した狙いについて、中国共産党関係者は「現在の台湾が国際社会で外交空間の広がりを求めるならば、中国も柔軟に対応するとの新たなメッセージを発する」と指摘する。民進党時代には一切の妥協を拒み、強硬姿勢で臨んだ中国も、国民党の馬政権とは外交分野でも協調を模索する余地があるとの解説だ。

 独立志向の強かった民進党の陳水扁前政権に対して、中国は厳しい姿勢で臨んだ。台湾と外交関係を持つ国が集中する中南米で「外交関係争奪戦」を繰り広げたのも、その一端だった。だが、今年5月に国民党の馬政権が誕生すると対話路線にかじを切り、同月中に胡氏と呉伯雄(ウー・ポーシュン)国民党主席が会談し、その後は民間窓口交流機関トップの相互訪問も復活させた。今回の会談には、中国政府で台湾問題を担当する国務院台湾事務弁公室の王毅主任(閣僚級)も同席した。

 一方で、「台湾の独立は決して認めない」という原則は崩していない。秦剛外務省副報道局長は20日の定例記者会見で、「両岸関係がどのように変化しようとも、世界に中国は一つしかない。これは歴史的な事実であり、改変できない」と強調した。

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