2009.11.17(その2)
森田実の言わねばならぬ【905】
平和・自立・調和の日本をつくるために[900]
《新・森田実の政治日誌》経済学者Mさんからの手紙/「政権は交代したけれどノ。国の先行きが心配です」
「裏切られた革命」(トロツキー)
日頃から尊敬している同世代の大変に優秀な経済学者のMさんからお手紙をいただいた。多くの方々に読んでいただきたいので、以下に紹介する。
《森田実様 前略 ご無沙汰していますが、お変わりなくご活躍のご様子なによりです。
10月30日の読売新聞の「民主 イズム」という欄で、森田さんの民主党の対官僚政策の問題指摘のご発言を見て筆をとりました。
まったくおっしゃるとおりで、官僚をうまく使わないと良い人が来ないし、国の将来が脆弱になってしまうと思います。
しかし、役人は政治家(自民党)とぐるになって国政を壟断し、権力を使って外郭団体などをつくって私利私欲を肥やし、天下りと渡りで多額の退職金をものにする度し難い一族というイメージができ上がってしまいましたが、これはどうしてでしょうか。
私は昭和30年代初めに中央官庁に入りましたが、それは当時不完全就業者がたくさんいたりして日本の労働者が恵まれない、それをどうにかしたかったからで、退官後の天下りや退職金のことはまったく視野にありませんでした。当時の役人はほとんど皆そうだったと思います。私はその後、経済調査研究部門に移りましたので、業界との付き合いもありませんし、外郭団体もほとんどなく、いわば役人らしくない世界で退官まで過ごしました。
ところで、民主党は、「人間のための経済」と言い、私の経済思想と共通した思想が窺われて、その点は評価していますが、トップダウンと称する政治手法は、十分練れていない。思いつき的な政策をマニフェストに書いたからと固執し、一国の方向としてどうかと思う外交政策やマクロ経済の整合性がとれていない経済政策などをもたらしており、国の先行きが思いやられます。
小泉政策を強く批判しておられた森田さんですから、アンチ小泉色鮮明な鳩山政権は大歓迎かというと、そうでもないと思います。政治評論の種は尽きず、今後ともご健闘を祈ります。》
[Mさん。お手紙ありがたく拝読しました。いまの鳩山政権の状況は「裏切られた革命」のようなものです。「裏切られた政権交代」と言ったほうがよいかもしれません。とにかく過ちを正したいと考え、批判をしています]